最後の授業その②〜治療の日々を支えてくれたもの〜

《内 容》

38歳で診断された大腸がん(直腸がん)。小児がんに続く二次がんだった。

手術、放射線、抗がん剤など治療を続けるものの、再発さらには再々発を繰り返し長引く入院の日々。その日々を取材したドキュメンタリー映像を通して、これまでにない“緩和ケア”の概念を伝え、緩和ケアから導き出される“生きるための支えとは何か”を考える。

映像後の延さんの感想に、その思いは凝縮されている。

最後の授業その①〜教師を目指したわけ〜

《内 容》

ネクタイをして、いつもように元気な挨拶ではじまった最後の授業。がんが進行し、心身の疲労や痛みに悩まされるなか、延さんにとって大切な一日がはじまった。

最初に語り出したのは、「なぜ教師になろうと思い至ったのか」、そして「何を伝えようと考え続けてきたのか」。そのきっかけは、13歳の時の小児がん経験にあった。