クリスマスイブは手術室で。その1(2015/12/26)

前回のブログUPからもうすぐ1か月。「ちょっと正念場です」の文章の日付は11月15日。本当にいくつかの正念場が目の前に立ち塞がりました。

 11月のほぼすべて入院。腎ろう造設などを施しつつ、ただし結論としては副作用のことなど総合的に考慮し、新しい治療には入らないということ。いわゆる緩和ケアに重点を置くことを決定。これまで試行錯誤しながらも多くの方法を提案してくれた主治医の治療から離れることに。

緩和ケア外来への受診は別の病院へ移ることになり、その病院の緩和ケアを担当されている先生は幸い気さくで感じのいい方でした。こちらの状態や希望を伝え、今後も話し合いながら最善のケアをおこなっていくよう決定。不安もゼロではないのですが、どこかしらホッとした部分も。

退院後の状態、骨盤内での病気による痛み続いておりそれ以上に神経を圧迫することによる足の痛み、時折激痛になって歩くのも困難に。食欲をはじめそれ以外は端的に言えば元気。ただ痛みのコントロールが飲み薬だけでは追いつかなくなっていました。2度目の緩和ケア外来で提案されたのが腰からの注射による痛み止め。外来でできるなど比較的容易におこなえる上、効果も望めるだろうとのことで次回の外来での実施を決定。

そして12月10日。なんとなく和やかな雰囲気で始まった処置でしたが、しばらくののちに悪夢が待っているとは誰も知らず。自身ことさらそういう痛みに弱いのですが、それもこれも治すためだと思い局所麻酔の痛さにも耐えつつ。「すぐ終わりますから」の言葉とは裏腹になかなかうまくいかない様子。座位で背中を丸めて、椎間板あたりから針を刺していき薬剤を注入する予定がなかなか目標の場所まで到達せず、先生は局所麻酔を足しながら自分も背中をグググィーッと曲げながら。自分にとってはただただ痛みとの格闘。時間にして小1時間くらいだろうか、いったん針を抜いたものの先生やスタッフの方一同、どうしたものかとこう着状態になってしまつたその時。もう自分の口から言いました。

「仕切り直しにしましょうか?」

 自分で言うのもおかしいのですが、その場にいたすべての者を救った言葉だったのかもしれません。ほどなく処置は終了しました。

 痛みを抑える次の方法を2つ提案していただき、いずれにしても入院が必要とのことで手続きのち帰宅。その日に持ち帰ったのは処置による痛み、あぁ悪夢…

というわけで、この続きは「クリスマスイブは手術室で。その2」にて